Designers Sofa 特集 2025

当然のことながら、家の中で座らない人はいない。ソファはそのための、なくてはならないツールの一つ。そして、そのデザインや大きさ、色、素材は、空間の在り方を大きく左右する。本誌では、邸宅に相応しい国内外の銘品を選りすぐってご紹介しているが、是非ともショールームにお出かけのうえ、実際にそのソファをご体感いただきたい。眺め、触れ、腰を下ろす。その至福の時間は、きっと初めてのデートさながらの愉しさに違いない。

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ROLF BENZ

優れたデザインと快適さで世界中に展開
ドイツの高級家具ブランド

 ご紹介する「ROLF BENZ」(ロルフベンツ)は、1964年創業のドイツを代表する高級家具ブランド。「Made in Germany」の高品質をテーマに、長く愛されるでタイムレスなデザインと最高の座り心地を追求し、世界50カ国以上に製品を提供している。
 創業後、世界初のコーナーソファ「アディフォルム」を開発し、新しいライフスタイルに対応する革新的なデザインで成功を収めると、1971年にはケルン国際家具見本市に初出展し、巨大な張りぐるみソファが話題に。その後も「デザイン」「快適性」「高品質」にこだわり、多彩な製品を発表すると、1980年代には、代表作の「6500」を発表し、ライフスタイルを象徴するインテリアとしての地位を確立。1990年代にはスイス、オーストリア、北欧を中心にヨーロッパ市場に進出、2000年代には、グローバル市場に対応し、テーブル、椅子、カーペット、クッションなどアクセサリーも充実させ、ドイツを代表する高級ソファブランドとなった。
 「ROLF BENZ」の家具は厳しい品質管理のもと厳選された素材を使用し、熟練した職人技と最新の技術を融合させた家具は、世界中で高い評価を受けている。ドイツ環境庁からも認定され、耐久性を誇る製品はホームユースから公共施設まで幅広く使用されている。人間工学に基づき緻密に設計された「多層クッション構造」のソファは、長時間座っても疲れにくい快適さが魅力だ。優れたカスタマイズ性で多様なライフスタイルに寄り添う。妥協のない誠実な姿勢は技術大国ドイツが誇るブランドならでは。確かな品質と洗練されたデザイン、究極のくつろぎを叶える「ROLF BENZ」をあなたのリビングにもぜひ。

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Roche Bobois

職人技と美しい素材が融合する
フランスが誇る高級ブランド

 「Roche Bobois(ロッシュ ボボア)」は、1960年に設立されたフランスを代表するラグジュアリーインテリアブランド。日常生活の中で自分の好みやスタイルを反映させることを大切にし、生活空間を豊かに彩る│「Art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」をコンセプトとしている。
 「ロッシュ ボボア」は伝統的なモノづくりを大切にしており、全て現地ヨーロッパで製作されている。同ブランドでは最新のデザインやトレンドを反映したコンテンポラリーコレクション、過去のスタイルを現代的に再解釈して新たな魅力を加えヌーボークラシックコレクションの2つのコレクションが展開されており、どちらのコレクションにも、ブランドのコンセプト「アール・ド・ヴィーヴル」に基づいた、優れた素材と職人技が駆使されている。
 また、世界各国の有名デザイナー、アーティスト、建築家とコラボし、毎年2回、春・夏と秋・冬のコレクションを発表。常に新しいアイデアを提案し続けている。近年では、ミッソーニ、ジャン=ポール・ゴルチエ、クリスチャン・ラクロワ メゾン、ケンゾー タカダなどの有名ブランドとコラボレーションしたアイテムが、「ロッシュ ボボア」ならではのモード感あふれるアイコン的な作品として人気を集めている。
 60年以上の歴史を誇り、世界60カ国以上に260店舗以上を展開してきた「ロッシュ ボボア」は2017年に日本にも進出。東京・青山に日本旗艦店「Roche Bobois TOKYO」をオープンした。同店では他では見られない新作や、日本初上陸のアイテムを中心に展示。ロッシュ ボボアならではの美しい素材や職人技、そしてパリから生まれた独自の世界観を感じる上質で優雅なデザインの商品を、ぜひあなたにもご覧いただきたい。

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Poltrona Frau

時を超えて受け継がれる美と技
伝統と革新が織り成す“家具芸術”

 「Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)」は、1912年に創業したイタリアのラグジュアリーブランド。
 アルティジャーノと呼ばれる、熟練した職人の手によって生み出される優美な家具は〝イタリアの家具芸術〟と称されている。特に、最高級革「Pelle Frau®」を使用した家具は時代を超えたアイコン的なデザインが評価されている。「Pelle Frau®」は、イタリア最高峰のなめし職人¦タンナーと共同開発した15種類のコレクションから選べるレザー。独自の染色・なめしの工程を経て、耐摩擦性、通気性、汚れ耐性に優れており、美しい発色としなやかな質感が特徴だ。
 また、「ポルトローナ・フラウ」は高級車や旅客機のシートをはじめ、空港、ホテル、コンサートホールや美術館の内装向けの特別な家具製作も行っている。世界中の建築家と連携しながら高品質な製品を提供、さまざまな公共空間に貢献しており、幅広い支持を集めている。5,000以上のプロジェクトに携わり、1,200を超えるコンプライアンス認証を取得しているのも同ブランドが支持されていることの証明となるだろう。
 同ブランドのショールームでは、家庭用インテリアのトータルコーディネートも提案しており、ソファ、アームチェア、テーブル、ベッド、書斎デスクなどの家具を通じて、快適でエレガントな生活空間を創造してくれる。日本では東京・青山と大阪・淀屋橋にフラッグシップショップを構えており、繊細な美が宿る、イタリアンラグジュアリーを堪能できる。イタリア本国の完全デザイン監修された同ブランドの世界観を体験できる店舗で、製品を直接ご覧いただきたい。

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Baxter Tokyo

世界のセレブを魅了する
至高の肌触りと洗練されたデザイン

 上質なレザーを使用した製品で知られるイタリアのラグジュアリーブランド「Baxter(バクスター)」。コンテンポラリーなデザインとクラフトマンシップにこだわる同社は1990年に創業し、イタリア・コモ湖の肥沃な土地で育まれた家族経営の伝統を背負い、世界中のデザイナーとコラボレーションを通じて独自の家具を生み出してきた。代名詞ともいえる140種類を超えるレザーコレクションは、ブランドの魅力的な特徴で、色や形を自在に変化させ、さまざまなアイテムに活かされている。
 設立当初から、「Baxter」は「made in Italy」のデザイン哲学に従い、細部まで妥協せず、素材、カラー、テクスチャーを自由に組み合わせ、アート的なスタイルを追求してきた。同ブランドのソファや家具は、見た目の美しさだけでなく、座り心地や触り心地の良さにもこだわり抜いている。革や素材が経年変化し、時を経てさらに美しくなるという特性を持っており、ただのインテリアではなく、生活の中で経年で感じることのできる愉しみをもたらしてくれる。
 また、グローバル市場にも対応し、革の加工技術を駆使して、唯一無二のコレクションを展開。日本でも唯一の「Baxter」ショップである「Baxter Tokyo」で同ブランドの製品をご覧いただける。現品販売のものだけでなく、ユニークなレザーや大理石のサンプルを確認し、希望に合わせて製品をオーダーすることも可能。素材への情熱と革新的なデザインを通じて、ラグジュアリーな空間を提供する「Baxter」の世界観を、ぜひご自宅に取り入れてみてはいかがだろうか。

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Minotti

made in Italyに拘り抜く
イタリアを象徴するモダン家具ブランド

 ご紹介する「Minotti(ミノッティ)」は、イタリアのモダン家具ブランド。18世紀から続く高級家具の産地として有名なイタリアのメダに本社・工場を構えている同社は1948年に「アルベルト・ミノッティ」によって設立。1970年代からモダン家具制作を開始し、1998年に建築家ロドルフォ・ドルドーニとのコラボレーションをきっかけに世界中に店舗を展開し、イタリアを代表するブランドへと成長した経緯を持つ。
 クラシックな技術を守りながらも、現代的で洗練されたデザインを追求する「Minotti」の製品は「Made inItaly」の基準を守り、空間に合わせて家具がフィットするよう豊富なバリエーションを揃え、サイズや素材をカスタマイズできる「バイオーダー」にて製作している。
 デザインにおいては、イタリアの伝統と革新を融合をテーマに、家具を空間の一部として捉え、居住空間に豊かな雰囲気をもたらすことを目的としている。ドルドーニとの20年以上にわたるコラボレーションでブランドの基盤を築いて以降、近年ではジャンピエロ・タリアフェッリ、nendoの佐藤オオキ、マルシオ・コーガンなど、国際的なデザイナーと手を組み、インターナショナルなテイストを取り入れている。
 「Minotti」は現在、世界中で300店舗以上を展開。東京と神戸のショールームでは、高品質な素材と卓越した職人技が融合した同ブランドの世界観をご覧いただける。加えて、ソファやチェアのカバーはほとんどが取り外し可能で、交換やクリーニングができ、長く愛用できるになっている。あなたもぜひ、情熱と確信を追求する「Minotti」の家具で住まいに彩りを加えていただきたい。

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B&B Italia

イタリアンモダンファニチャーの最高峰
上質で洗練された空間に

 “Made in Italy”というデザインとブランドを世界市場へと送り出してきた、「B&B イタリア」。起業家ピエロ・アンブロージオ・ブスネリにより1966年に設立されて以来、イタリアンファニチャーのリーディングカンパニーとして、世界にその地位を築いてきた名門である。
 ホームユースはもちろん、アウトドア、コントラクトなど様々なシーンを彩る家具を手掛けながら、照明やラグといった空間を完成させるためのアイテムもトータルにラインナップ。また、多くのデザイナーを採用する同社では、その個性的でクリエイティブな作品を実現するための技術力も備え、これまでに世界で最も歴史と権威があるデザイン賞である「コンパッソ・ドーロ賞」を5度受賞している。
 暮らしに安らぎと癒し、そして余裕さえも与えてくれるイタリア最高峰の家具を、あなたご自身で実感していただきたい。

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Ritzwell

職⼈による手仕事を⼤切に
職人の感性と息づかいが感じられるショップ

 〈Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER〉は、オリジナル家具の企画・製造・販売を行う「株式会社リッツウェル」初の路面店として、2022年1月にオープンしたフラッグシップストアだ。
 マスプロダクトとは異なり、独自の思想から生まれる上質なデザインと、日本の職人ならではの繊細な手仕事によって製作される家具には、素材を生かしながらもきめ細やかで控えめな美しさと温かみが宿り、日本のみならず海外のプロユーザーからも高い評価を受け、国内外のラグジュアリーホテルやリゾート、レジデンスなどでも数多く使われている。
 モノづくりの中にある、「作り手」と「使い手」との間にある隔たりを繋ぎ、暮らしの中で最も身近な道具である家具への気付きの場、さらにはその後の人生をも変えていくような家具との出会いの場となてくれる家具との出会いをぜひ一度。

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KOKOROISHI

心豊かな暮らしを支え、
経年変化を愉しみ長く愛せるソファ

 ご紹介する「KOKOROISHI」は、長く愛されるソファを提供し、心豊かな暮らしを支えることを目指している。厳選した素材と職人の技で、耐久性と美しさを兼ね備えたソファを製作。流行に左右されないデザインと、経年変化を楽しめる張地を採用し、長く使うほど愛着が深まる逸品を提案している。
 お客様のライフスタイルに合わせ、サイズやデザインのカスタマイズが可能。特に革にはこだわり、素上げやアニリン仕上げ、セミアニリン仕上げ、顔料仕上げなど、多様な選択肢を用意。革本来の風合いや経年変化を楽しむものから、メンテナンスが容易なタイプまで取り揃えている。
 「何年使っても、このソファにして良かった」と思ってもらえることが「KOKOROISHI」の願い。東京と広島本社のショップでは、実際に座り心地を試しながら、自分に合ったソファをお選びいただけるので、ぜひご予約の上ご来店を。

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ARFLEX

世代を超えて暮らしに寄りそう
使いやすく快適で、普遍的な価値を持つ家具

 アルフレックスは1951年にイタリアで誕生し、1969年に日本に進出した家具ブランドで、創立から半世紀以上にわたり多くの人々に支持されてきた。ブランドの特徴は、イタリアの合理性と日本の価値観に基づく製品づくりにあり、特に「上質な快適さ」を提供することを重視。デザインと機能の調和が取れた家具は、どれも長く愛されることを意識して作られており、耐久性やメンテナンス性にも配慮されている。国内製造にこだわり、既に製造終了となったモデルでも自社でメンテナンス可能だ。
 2025年1月には「JOY in modern life」がテーマのコレクションを発表。多様化するライフスタイルや好みに柔軟に寄り添い、スタイリングをより自由に楽しめる製品が登場。椅子一脚から家中全てのコーディネートまで、最愛の家具との出合いを、あなたもぜひご体験を。

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