ありのままで過ごせる
家や空間を提案
設計 / 株式会社sunoma
お客様だけの“色”を宿す
個性豊かで心地良い空間を形に
ご紹介する〈株式会社sunoma〉は、中土居美代子氏、久保田孝氏の2人で運営する設計事務所だ。屋号のsunoma(スノマ)には、素でいられる空間という意味がこめられている。
2人がまず行うのは、お客様の話にじっくりと耳を傾けること。そして、それぞれの視点からブラッシュアップを重ねながら、お客様ですら想像していなかった空間を提案していく。建築家による作品ではなく、お客様がありのままでいられる家や空間であること。それも両氏が大切にしていることだ。
P100からP103でご紹介しているのは、アトリエを備えた“ほぼ平屋”の邸宅。大きな屋根の下には、家族の居住空間と絵画やモノづくりが得意なご主人のためのアトリエがある。通り土間を思わせるウッドデッキが特長で、2つの空間をゆるやかにつなぎ、玄関に立つと借景の山へと視線が抜ける。
邸内は構造を現しにし、梁や構造用合板の下地をあえて仕上げ材に。「シンプルで、ドーンとオープンなリビングを」というご希望に沿って、家族もお客様も自由に寛げる空間が提案されている。薪ストーブを備えた細長い土間からは、好きな場所から出入り自由。平屋をご希望の夫妻に対し、2階に子ども部屋を提案し採用になったことから、“ほぼ平屋”の家となった。
P104・P105の邸宅は、瀬戸内海を見渡す島の別荘。2階に設けた広いインナーバルコニーからは、施主様が愛してやまない海と橋のある風景が広がって、ゆっくりと非日常の時間を味わえる。モダンでラグジュアリーな邸内にはバーカウンターも設け、施主様お気に入りの家具をレイアウトしたリビングは、特殊な構法により木造でありながら柱や壁が一切ないソリッドな空間を実現。耐震性能や気密性等快適性能が担保されていることは言うまでもない。
中土居氏も久保田氏も、話しやすくフレンドリー。リフォームも手掛け、土地探しから相談できるので、まずは気軽にコンタクトを取ってみてはいかがだろう。
熊野の家
安芸郡熊野町
設計 | sunoma一級建築士事務所 |
敷地面積 | 411.09㎡ |
1階 | 90.62㎡ |
2階 | 29.39㎡ |
家族構成 | 3人家族 (夫婦、子1人) |
構造 | 在来軸組工法 |
設計期間 | 2021年11月〜2022年11月 |
工事期間 | 2022年11月〜2023年5月 |
施工 | 株式会社トランスワークス |
海の見える家
東広島市安芸津町
設計 | sunoma一級建築士事務所 |
敷地面積 | 232.42㎡ |
1階 | 86.56㎡ |
2階 | 86.56㎡ |
構造 | 在来軸組工法(ハイブリッドトラス構法) |
設計期間 | 2022年6月〜2023年9月 |
工事期間 | 2023年9月〜2024年4月 |
施工 | 株式会社トランスワークス |
株式会社sunoma
2013年創業。2014年「第31回住まいのリフォームコンクール」優秀賞、2022年「ひろしま住まいづくりコンクール 2021」新築部門 奨励賞を受賞。注文住宅や店舗のデザイン設計・監理、リノベーション(改築・改装)を中心に活動