クライアントの想いを
個性的に創る
大野順作建築研究所


地域や場所性との関わりの中で
クライアントの想いを個性的に創造
建築が生まれる場には、その地の気候や風土、地域性、場所性があり、それらとの関わりの中で、クライアントの想いを込めた個性が表現されるべき―それが、建築家・大野順作氏の想いにある。そんな唯一無二の建築を創造することが大野氏の矜持でもある。
氏が主宰する〈大野順作建築研究所〉では、個人邸をはじめ数々の商業施設を手掛けているが、個性豊かな近作からゲストハウス兼住居、結婚式場&レストランをご紹介しよう。
メインでご紹介する邸宅は、クライアントの暮らしの場であると同時に、特別なお客様に「食」を中心としたおもてなしをするためのゲストハウスとしての一面も持っている。
ゲストエリアと住居棟はL字型につながって配置され、住居棟の下に高床=ピロティを挿入することで、2つのエリアが絶妙の距離感と一体感を感じるように工夫され、ピロティにはご主人がコレクションする数台のクラシックカーが並ぶ。ゲストからはこのコレクションがまず目に入る。高さを変えることで住居部分のプライバシーもさり気なく確保。細い柱とW型耐震ブレースの鉄骨架構で存在感を少なくし、上部の木造住居を支える混構造によって、2階住居に浮遊感を感じさせる設計力が光る。
次にご紹介の結婚式場&レストラン「しまなみの杜リゾート」は、今治市街を見渡す高台に位置し、周囲の北側に残る自然林の眺めを効果的に取り入れることで、非日常の空間が演出されている。
借景を望む庭園を中央に配して、その廻りを囲む建築とし、セレモニーホールの全面ガラス張りの大開口が、その全面に配した広い水盤越しに空と自然林をダイナミックに切りとる設計だ。水盤は日没後にはライトアップされ、ナイトウエディングをより一層ドラマチックに演出する。敷地の景観を最大限に活かした設計は、まさに大野氏の真骨頂と言えるだろう。
クライアント一人ひとりを大切にし、真摯に向き合ってくれるので、どうぞ臆することなくコンタクトを取っていただきたい。
別名のゲストハウス
愛媛県今治市
設計 | 大野順作建築研究所 |
敷地面積 | 738.00㎡ |
1階 | 136.00 ㎡ |
2階 | 103.00㎡ |
家族構成 | 2人家族 (ご夫妻) |
構造 | 木造+鉄骨 |
施工 | 川下建設 |
しまなみの杜リゾート
愛媛県今治市
設計 | 大野順作建築研究所 |
敷地面積 | 10,881.00㎡ |
1階 | 1,416.00㎡ |
構造 | 木造・一部鉄骨・RC造 |
施工 | 株式会社建将 |
大野順作建築研究所
個人宅から大型施設まで幅広い設計を手がけ、受賞歴多数。施主様の個性を尊重した建築であることを大切にし、じっくりと対話を重ねながら設計していく。地元今治市の地域発展にも尽力している