時を経て味わいの増す
四季を感じる住まい
谷山建築設計室
暮らしの変化やその時々の要求を受け止める
大らかで包容力のある住まい
P104からP107でご紹介するのは、「合歓の木の家」と名付けられた、借景を取りこむ中庭のある住まい。敷地は南北に長く南面道路に面している。通常では北側に寄せて南面に庭を設けることが多い中、あえて敷地中央に中庭を設け、北側の部屋にも採光が得られるようにプランニング。建設地が施主様の実家と隣接していることから、実家の既存庭と中庭を繋げることで、借景として取り込んでいることもポイントの一つ。邸内のどの部屋からも合歓の木のある中庭が見え、借景として実家の庭の景色も愉しめる。
実家の建物との馴染みを考えて設計された新居は、将来の実家の建て替えのことも見据え、庭の位置が精査されている。実家と新居が庭を介してゆるやかにつながって、ほどよい距離を保ちつつ行き来しやすいように工夫されている。
P108、P109の施主様は、ご夫妻と、愛猫。一見して猫のいる家と分かってしまうものではなく、住まい手が使って美しいと思える家具や建具枠などに工夫をほどこし、猫と人が共に快適に暮らせるような場所が家の中に散りばめられている。
外観は閑静な街並みに溶け込む穏やかな佇まい。しかし、玄関を開け一歩建物に踏み込むと、そこには地下1階地上2階の3層にわたる中庭の景色が飛び込んでくる。隣家が建ち並ぶ都市の住環境だからこそ、外部の視線を気にせず窓を全開にして敷地全体の大きさを最大限に感じられ、さらに空の広がりや近隣の抜けや緑までを取り込み開放感をえる、都市型コートハウスの良さを凝縮した猫との共生住宅だ。施主様の森林環境への強い思いが端緒となり、国際森林認証の「プロジェクト認証」も取得。山梨県の認定林から伐り出された樹齢70年の168本のヒノキを土台、柱、梁に採用している。
設計を手掛けた谷山建築設計室は、日常生活に寄り添うような普通さの美が住まいにあることを大切に。その中にあって全体の調和と端正さを感じられるように。また人の手によって作られたものならではの素材感や手触りを感じ取れたり、時を経て味わいが増すような住宅設計を志す。外からの目と内からの目、建物から見る街並みと街並みから見る建物、その両方を行ったり来たりしながら計画を整えていくことが、同設計室のスタイルだ。
作品例をはじめ、建築設計にかかわる楽しい雑記をアップしたウェブサイトをぜひご覧になっていただきたい。家づくりのパートナーとして、とても丁寧に対応してくれるので、臆することなくご連絡を。
合歓の木の家/
借景を取り込む中庭のある住まい
東京都大田区
| 設計 | 一級建築士事務所 谷山建築設計室 |
| 敷地面積 | 259.11㎡ |
| 1階 | 118.00㎡ |
| 2階 | 68.93㎡ |
| 家族構成 | 3人家族 (ご夫婦・子1人) |
| 構造 | 木造 |
| 構造設計 | 株式会社野村基建築構造設計 |
| 設計期間 | 2016年6月〜2018年7月 |
| 工事期間 | 2018年8月〜2019年6月 |
上用賀の家/
三層にわたる中庭のある住まい
東京都世田谷区
| 設計 | 一級建築士事務所 谷山建築設計室 |
| 敷地面積 | 90.05㎡ |
| B1階 | 41.93㎡ |
| 1階 | 44.51㎡ |
| 2階 | 44.88㎡ |
| 家族構成 | 2人家族 (ご夫婦・猫) |
| 構造 | 鉄筋コンクリート+木造 |
| 構造設計 | 株式会社野村基建築構造設計 |
| 設計期間 | 2022年2月〜2023年6月 |
| 工事期間 | 2023年6月〜2024年3月 |
| 施工 | 渡邊技建株式会社/td> |
谷山建築設計室
ヒアリングに時間を割き、その中からご本人も気が付いていない要望を引き出していく。建物だけでなく周辺環境をきちんと読み込んだ上で、庭や植栽計画、外構計画を含め敷地全体を考えた設計に定評がある
INFORMATION
一級建築士事務所 谷山建築設計室
| 住所 | 東京都文京区根津1-19-2 |
| TEL | 03-5814-8599 |
| HP | https://www.taniyama-arch.com/ |
※お打ち合わせは現地にお伺いして敷地を
拝見しながら行っております










