土地の持つ個性や条件を
プラス要素にする設計力
株式会社タス・アソシエイツ
設計困難と言われる特殊な条件を持つ土地に
個性と魅力をプラスする
個人邸、施設にかかわらず、どこに建てるのか︱によって、住宅のデザインは大きく左右される。第一種低層住居専用地域や独自の景観条例を持つ地域であれば、その規約に沿うことは大前提。狭小地や変形地、密集地等、様々な条件を踏まえた上で、施主様の求める空間を生み出すことが建築家には求められる。
ご紹介する、齋藤正樹氏率いる設計集団〈TASS ASSOCIATES(タス・アソシエイツ)〉では、数々の個人住宅・集合住宅をはじめ、商業施設、オフィスビル、店舗等の設計監理を手掛ける中、こうした難問をいくつも解決してきた実績がある。新築、リノベーションを問わず、設計困難と言われている狭小地や傾斜地といった特殊な条件の土地に対しての設計力にも定評がある。
社名の「タス」は、施主様が思い描くこだわりを形にしていくうえで、建築だけに捉われるのではなく、「衣・食・住・遊」の全ての要素を建築にプラス(タス)して、より良いものに︱という想いから。商業施設や医療施設においても、利用者様にとって、そこが心地良いものとなるようにと心を砕く。
たとえば今回最初の4ページで紹介の邸宅は、間仕切りを極力減らすことで、家のどこにいても家族が緩やかに繋がり、気配を感じる“リレーションハウス”。住宅密集地にありながら、光と風を取り込む開放感とプライバシー確保のために、居室が大きなパティオを中心にレイアウトされていて、内側に心地良く開けた開放感あふれる空間が確保されている。ファサードのモダンな格子戸が、古くからの歴史ある文京区の住宅街によく似合う。
その次の見開きページでご紹介している邸宅は、施主様が所有する逗子の別荘のように、都心でも愛犬と一緒にリゾートのような暮らしを楽しめる家、というのがコンセプト。床材や犬用ゲート、間取り等、愛犬が家族と共にのびのびと過ごすための工夫が随所に施されている。
「理想としている思いを上手く表現出来なくて構いません。何から始めて良いか分からない状態でも構いません」と、代表の齋藤氏。土地のこと、ご予算のこと、そして、思い描く夢︱。建築家と存分に語り合う希少な経験を愉しみながら、理想の空間を手にしていただきたい。
愛犬と暮らす
都心のリゾートハウス
東京都杉並区善福寺
設計 | 株式会社タス・アソシエイツ |
敷地面積 | 158.88㎡ |
1階 | 72.30㎡ |
2階 | 76.24㎡ |
家族構成 | 2人家族 (ご夫婦、犬) |
構造 | 在来木造軸組工法 |
構造設計 | Amber構造設計事務所 |
設計期間 | 2021年12月〜2022年5月 |
工事期間 | 2022年6月〜2023年3月 |
施工 | 株式会社匠技建 |
株式会社タス・アソシエイツ
高度な設計能力はもちろん、品質を下げず、同等の性能を持つ製品を検討するコストダウンの手法「VE=バリューエンジニアリング」を得意とし、施工会社によるアフターメンテナンスにも同行するなど、施主様OBからも厚い信頼を得ている