木のぬくもりに包まれる
人も空間もゆるやかに繋がる心地良い空間

　P78からP81でご紹介している邸宅の施主様のリクエストは、インナーガレージ、床暖房、客間和室、たっぷりとした収納、ゆるやかにつながりのある子供部屋、大きく使える庭、開放的な天井といった沢山の性能を備えた平屋住宅。
　ご紹介する〈シィー・プランニング〉はそのご要望の一つひとつを丁寧にまとめながら、唯一無二のカタチに。中庭を中心としたロの字型の住宅は、どっしりと北陸の土地に根を張り、木漏れ陽を落とす枝葉の下に住まう家族に幸福な笑顔をもたらす場所となった。
　次にP82からP83でご紹介の家は、住みやすい住環境で、お子様2人がのびのび育つ―そんな住空間を目指して土地探しから関わった。前面道路に配慮し、閉じながら外部との距離感を。光と風を取り込む“家族をつなぐ吹抜け”を介して食事をする場所、くつろぐ場所、勉強をする場所、遊ぶ場所といったそれぞれの場所がゆるやかにつながって、家族も自然につながっていく空間が提案されている。
　木を楽しみて木のある空間にて、不思議と無二の「真価値」を創出していくこと。森林資源の循環に資する歩を進めて、無二の「設計建築空間」を発揮していくこと。そして、自ら喩みて妙理、「無二」。無分別の分別で「やわらぎ」を徹見していくこと。それが、設計思想の根幹となる経営理念だ。それは、注文住宅ならではの“唯一無二のオウチ”をつくるため、木の心地よい空間とこの世に2つとない唯一無二の空間をご提案するためのものだ。
　〈シィー・プランニング〉では、現在、本社を置く金沢市内で社屋移転を含めたコンセプトハウスの建築が進行中。このコンセプトハウスはオフィスやショールーム、住居空間などいくつかの要素を兼ねた構成となっている。社員の働く空間であり、お客様を迎える空間でもあるこの建物は、誰もが心地よい、常にくつろぎを感じる場所となるに違いない。完成の日に大きな期待がかかる昨今だ。