Designers Sofa 特集

当然のことながら、家の中で座らない人はいない。ソファはそのための、なくてはならないツールの一つ。そして、そのデザインや大きさ、色、素材は、空間の在り方を大きく左右する。本誌では、邸宅に相応しい国内外の銘品を選りすぐってご紹介しているが、是非ともショールームにお出かけのうえ、実際にそのソファをご体感いただきたい。眺め、触れ、腰を下ろす。その至福の時間は、きっと初めてのデートさながらの愉しさに違いない。

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B&B Italia

イタリアンモダンファニチャーの最高峰
上質で洗練された空間に

“Made in Italy”というデザインとブランドを世界市場へと送り出してきた、「B&B イタリア」。起業家ピエロ・アンブロジオ・ブスネリにより1966年に設立されて以来、イタリアンファニチャーのリーディングカンパニーとして、世界にその地位を築いてきた名門である。
ホームユースはもちろん、アウトドア、コントラクトなど様々なシーンを彩る家具を手掛けながら、照明やラグといった空間を完成させるためのアイテムもトータルにラインナップ。また、多くのデザイナーを採用する同社では、その個性的でクリエイティブな作品を実現するための技術力も備え、これまでに世界で最も歴史と権威があるデザイン賞である「コンパッソ・ドーロ賞」を5度受賞している。
暮らしに安らぎと癒し、そして余裕さえも与えてくれるイタリア最高峰の家具を、あなたご自身で実感していただきたい。

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Minotti

made in Italyに拘り抜く
イタリアを象徴するモダン家具ブランド

 イタリア屈指の高級リゾート・コモ湖から約20キロほどに位置するメダは、18世紀から貴族の別荘用家具を手掛ける高級家具の産地として発展し、現在も数々のメーカーの拠点となる家具生産の街。このメダに1948年創業の同社は、海外生産にシフトする企業が増える中、made in Italyを誇りとし、そのタイムレスなデザイン性と職人による確かなものづくりで、世界のアッパー層を魅了。1998年から始まった建築家・ロドルフォ・ドルドーニとのコラボレーションをきっかけに世界中にショップを展開し、イタリアを象徴するモダン家具ブランドとして、世界60カ国以上で愛用されている。
 ウェブサイトも充実しているが、東京・南青山の隣接した2つのショールームではギャラリーさながらの空間でブランドの世界観を体感できる。是非足をお運びいただきたい。

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Ritzwell

職⼈による手仕事を⼤切に
職人の感性と息づかいが感じられるショップ

 〈Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER〉は、オリジナル家具の企画・製造・販売を行う「株式会社リッツウェル」初の路面店として、2022年1月にオープンしたフラッグシップストアだ。
 マスプロダクトとは異なり、独自の思想から生まれる上質なデザインと、日本の職人ならではの繊細な手仕事によって製作される家具には、素材を生かしながらもきめ細やかで控えめな美しさと温かみが宿り、日本のみならず海外のプロユーザーからも高い評価を受け、国内外のラグジュアリーホテルやリゾート、レジデンスなどでも数多く使われている。
 モノづくりの中にある、「作り手」と「使い手」との間にある隔たりを繋ぎ、暮らしの中で最も身近な道具である家具への気づきの場、さらにはその後の人生をも変えていくような家具との出会いの場となてくれる家具との出会いをぜひ一度。

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ARFLEX

世代を超えて暮らしに寄りそう
使いやすく快適で、普遍的な価値を持つ家具

 1951年にイタリアで生まれ、その後1969年に日本へと渡ったアルフレックス。創立から半世紀を超えるこの家具ブランドの名を知らない人はいないほどに、憧れと支持を集める存在だ。同ブランドの神髄は、イタリアの合理性と日本の価値観や住環境にあわせたものづくりと、お客様おひとりおひとりの快適な生活空間を実現するためのライフスタイル提案にある。
 アルフレックスでは、“上質な快適”をお届けすること、“家具と共に始まる心豊かな生活”をお届けすることを願いとし、人が主役になる生活のための道具として、デザインよりも使い勝手や快適さがまず優先される。機能とデザインの調和された家具は、何年たっても飽きることがない。次世代へも受け継いでいけるように、耐久性・将来のメンテナンス性もしっかりと考えられていて、既に製造終了となったモデルでも、現行モデル同様に自社でメンテナンス可能。今も未来も人と寄り添い続ける家具づくりを目指し、国内製造を行う同社ならではの体制だ。
 アルフレックスの各店舗では、ゆったりとした空間でリビング、ダイニング、キッチン、ベッドルーム、アウトドアまで多彩なシーンをご覧いただける。照明、カーテン、ラグ、アート、グリーン等のインテリアエレメントを含め、家中のコーディネートをトータルに揃えることができるのも嬉しい限りだ。その中でも、「アルフレックス大阪」は2024年7月にリニューアルオープン。東京で展開されていたコンセプトショップ「ReStore」が7Fに登場し、家具の修理、端切れを再利用した小物やアップサイクル家具、展示品アウトレット販売を行いサステナブルなアイテムと出会える。6Fではこれまで同様に、ゆったりと家具選びをお楽しみいただける。
 椅子一脚から家中全てのコーディネートまで、最愛の家具との出合いを、あなたもぜひご体験を。

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Baxter Tokyo

世界のセレブを魅了する
至高の肌触りと洗練されたデザイン

 ヨーロッパの高級ホテルで使用されるなど、世界のセレブたちに愛用されているイタリアの高級家具ブランド「Baxter」。
 厳選された地域で育った牡牛の皮のみを採用し、一点一点見極め、昔ながらの技法によってなめす事でレザーそのものが持つ自然な風合いとブランドが誇るクラフトマンシップをそのままに感じられる仕上げは、まさに美術品級と言っても過言ではないだろう。
 日本国内で唯一のショールームとなるのが、東京・青山に展開している「Baxter Tokyo」だ。2016年には約3倍もの面積にグレードアップされ、より多くの同社の製品をご覧いだたける様になった。一点一点の美しさはもちろんだが、その組み合わせ方や空間の造り方等も、是非ご参考になさっていただきたい。

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FILE FURNITURE WORKS

その場所に相応しい家具は人の心をととのえる。
オリジナルの家具で豊かな空間づくりを

 「使う人を想いながら、つくり手の想いも込めて家具を製作する」。これは、ご紹介する〈FILE FURNITURE WORKS〉を展開する「株式会社FILE」の信念である。
 家具は単なる道具ではない。一つひとつが異なる表情を見せる美しい杢目。温もりを感じる手ざわり。有機的なフォルムはアートのように五感を満たし、木はここでまた家具として新しい命を宿す。そして、家具としてあるべき場所に収め、空間をととのえると、そこに暮らす人々の心もととのう︱︱。これこそが同社の家具づくりの根底にある考えだ。そこから家具は、家族と一緒に時を重ね、味わいを増し、いつしかかけがえのない存在となり受け継がれてゆく。良い家具にはそんな力が宿る。
 豊かさと幸せを感じさせてくれる“命ある家具”を見つけに〈FILE FURNITURE WORKS〉へ、ぜひどうぞ。

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ALGORHYTHM

生活や空間のベースとなる家具を通して
より豊かな暮らし方を提案

 かつて繊維の町として栄えた広島県福山市の卸町。40年を超えるレトロビルが軒を連ねる一角に、ご紹介する〈ALGORHYTHM(アルゴリズム)〉のショールームがある。家具やインテリアアイテムのセレクトショップとして2007年にスタートし、後にソファやダイニングテーブルをはじめとする独自デザインのオリジナルプロダクトに着手。全国のインテリアショップでの取り扱いを徐々に増やす同店は、業界でも注目を集める存在だ。
 現在全国の協力工場でプロダクト化される同店のオリジナルアイテムは、元々インテリアコーディネートを行っていく上で生まれた経緯がある。求めたのは、現代の日本の住宅に、馴染みの良いモダンな意匠であること、コーディネートがしやすいこと。もちろん、使い勝手の良さやメンテナンスのしやすさ、耐久性にも十分に配慮されている。
 そして特筆すべきは、主力アイテムとなるソファやテーブルは、生活や空間のベースとなる家具であり、家具自体がアクセントとなったり、主役として主張するのではなく、空間全体のバランスを取る調整役となるべきとの考えがプロダクトの大前提となっている点にある。飾るという視点からではなく、空間を組み立てていく建築的な視点からも家具を捉えることで、家具を通して実は暮らし方の提案を行ってくれるのが〈ALGORHYTHM〉の大きな魅力だ。
 さらに、提案の際にはお客様にとって現実的な価格帯であることにも注力し、生地や素材にランクを設けることで、好みだけではなく、予算面からも購入を検討できる点もうれしい配慮と言えるだろう。
 ショールームには一般的な住宅のリビングダイニングが実寸で再現された部屋など、お客様にリアルな距離感や暮らし方をイメージしていただけるブースのご用意がある。ご来店の上ご自身の暮らしを豊かにブラッシュアップしてくれる家具との出逢いを愉しんでいただきたい。

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