「沖縄」 一覧

その時々、その人、その場所に合う
空間体験を生み出す建築

一級建築士事務所 間+impression

 ご紹介するのは、那覇市の隣町に建つ5人家族のための家。設計を手掛けた〈一級建築士事務所 間+impression〉が大切にするのは、“間=人間×時間×空間”という思想を軸に、施主様の感性や暮らしの背景を丁寧に読み解き、素材・光・余白の調和によって、日常の中に静かな美しさと、心地よい余韻をもたらす空間を提案すること。
 コンクリート打ち放しと木を用いた簡潔な印象の邸内は、静謐で実に穏やかだ。笑う、寛ぐ、会話をする―そんな家族の何気ない日常を受け止めながら、時と共に深みを増していく。
 施主様自身、インテリアの一つひとつにこだわりがあり、キッチンは、既製品から選ぶのではなく、ステンレス加工した天板やコンクリートを造作した完全オリジナル。フローリングはチーク、建具などの面材はウォールナットと広葉樹系の比較的濃い木材を使用することで、落ち着きのある空間に。
 一部の家具は空間に合わせて造作され、それ以外はウォールナットの家具で揃えるなど、邸内が一つのトーンでまとめられている。
 また、1.3メートルの高低差を持つ敷地の個性を活かして、擁壁ではなく建物の壁自体が傾斜地の土留めを兼ねる設計とし、高さを活かして外部からの視線をブロック。内側にプライベートな広がりを持つ、コートハウス型のスタイルに。
 完全な2階建てではなく、リビングから続くスキップフロアに子ども部屋を設けることで、気配を感じながらもプライバシーを保つ家族の距離感に十分に配慮。また、大きく開く木製の掃き出し窓によって、緩やかにつながる内と外、床下収納や家事動線が考え抜かれた水廻りの機能的な配置など、この家には様々な「間」が散りばめられている。
 日々を紡いでいくことが、心に深く残る空間体験となるような―そんな家を、〈間+impression〉と共に、形にしていただきたい。

画像ギャラリー
落ち着きのあるグレージュカラーを用いたファサード
コンクリートのキッチンとカウンター。北側の壁面上部には明かり取りのフィックス窓をレイアウト
家具や建具類の色合いや質感にこだわることで、統一感のある美空間を実現している
家具や建具類の色合いや質感にこだわることで、統一感のある美空間を実現している

HOUSE S
設計 一級建築士事務所 間+impression
敷地面積 237.66㎡
床面積 113.38㎡
家族構成 5人家族(夫婦+子ども3人)
構造 壁式鉄筋コンクリート造
設計期間 2023年8月〜2024年8月
工事期間 2025年2月〜2025年11月
施工 有限会社仲真組
構造設計会社 建築設計 庵
■建築士/儀間 徹氏

一級建築士。県内設計事務所を経て2005年に間+impressionを設立。住宅や共同住宅を中心に、独立後100軒を超える建物を手がけている
経歴
1968年 沖縄県生まれ
1988年〜2004年
     県内建築設計事務所勤務
1998年 一級建築士取得
2005年 間+impression設立

一級建築士事務所 間+impression

レストランやカフェ、ファッションブティックなどの店舗から大規模オフィス、戸建住宅。マンションのリノベーションや建物全体のリノベーション等、幅広い業態のデザインを行っている

INFORMATION
一級建築士事務所 間+impression
住所 沖縄県宜野湾市新城2-39-1
SVM A-6
TEL 098-892-3635
HP https://www.ma-impression.com/

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