50年以上にわたり積み重ねてきた実績と信頼。
クラフトマンシップに支えられた丁寧なものづくり。
ご紹介するのは〈有限会社ヱノキ建築事務所〉が手掛けた邸宅の内外観の一例だ。外観は、面の美しさが際立つモダンな意匠が印象的。外部からの視線を遮ることでプライバシーを守るこれらの建物の内側には、そこに暮らす家族の想いを宿す、個性的で豊かな空間が広がっている。
同社を統べるのは、1996年に建築家としてのキャリアをスタートさせ、2001年、先代よりバトンを渡された榎大作氏。創業以来50年にわたり、「いい景色を作り続けたい」「どこにいても心地よい空間づくり」を掲げ、設計・監理に取り組んできた同社。その根底にあるのは、施主様の想い、そしてクラフトマンシップを大切にする建築家としてのスタンスだ。榎氏は、その哲学を継承しながら、自身の感性も重ね合わせ、住まいづくりと向き合っている。
写真からも見て取れるように、榎氏が手掛ける建物には、一つひとつに確かな個性が宿っている。しかし、その存在感は周囲から突出するものではなく、街並みや周囲の自然に穏やかに溶け込みながら、良い風景の一部となっている。また、その家に暮らす家族や施設利用者はもちろん、地域に暮らす人々にとっても、豊かさを感じられる建築であることを大切に。既存のパターンに頼ることなく、新たな表現を模索し続けることで、個性的でありながら普遍性も備えた建築を生み出している。
「私たちが考える高級住宅とは、豪華な素材を並べた住宅ではありません。そこに住まう方の価値観や美意識、暮らし方が丁寧に反映され、年月を重ねるほどに愛着が深まる住まいです」と、榎氏は語る。「家づくりは、お客様の想いをかたちにする時間でもあります。私たちは、クライアントに寄り添い、丁寧に対話を重ねることを何より大切にしています」とも。言葉の奥にある本質的な希望を読み解いていくと同時に、実際に建物を建てる職人の手仕事が活きる空間づくりを考えていくことで、図面上の美しさで終わらない、本当の意味での上質な空間づくりを可能としている。
クライアントをお迎えするのは、高松市郊外の川のほとり。アットホームで朗らかなスタッフが迎えてくれるので、気負うことなくリラックスして訪れていただきたい。